喜劇 とんかつ一代

シネマアートン下北沢で鑑賞。
http://www.cinekita.co.jp/
川島雄三監督の作品。
喜劇職人シリーズとして考えられたそうだが、
監督が亡くなったのでこれだけに。
DVDは勿論ビデオにもなってない作品なので
30人弱はいる。
この劇場は定員50人なのでカナリの入り。
冒頭に出てくる「東宝シネマスコープ」の文字に心躍る。
森繁シリーズらしいスチャラカなノリであるが、
そこは「しとやかな獣」の川島監督、ヘンテコな登場人物山盛り。
クロレラを開発している町の発明家、三木のり平、その妻は池内順子。
消毒好きのブタ処理人は山茶花究
日本に箸とお手元とトイレを研究に来たフランス人を岡田真澄
舞台は上野動物園の近くの設定なので、
やたらと猛獣の鳴き声が聞こえる。
イオニアソノシート再生マシーンが登場する。
電気釜を小さくしたものを、ソノシートの上に乗せると、
まわりにある針がクルクル回り再生する。
ソノシートは当時本についていたりしたので、
このマシーンだと、本から取り外さずに再生できる。
もちろんスピーカーも内臓。

この手の昔の喜劇を劇場で観れるのは幸福。
ちなみにアートンでは川島雄三の映画を上映中の期間は、
売店カツサンドを売っている。ナイス。