青べか物語

青べか物語(1962)

東京都と千葉県の境を流れる江戸川の河口に、貝と海苔と釣場で有名な浦粕部落がある。
ある日、「先生」と呼ばれる三文文士がやってきたが、
若い女の肢態に眼をうばわれ、当分の居を増さんの家の二階にきめた。

川島雄三監督作品。
森繁久弥主演。
新藤兼人脚本。
京橋フィルムセンターで鑑賞。
http://www.momat.go.jp/FC/fc.html
30分前にいったんだが、もう長蛇の列。
いつの間にやら1階のレストランが無くなって、待合ロビーになっている。
作品の中の東野英治郎ばりのウルサイじいさんがカップラーメン食べながら
「青べかなんか景色みるだけの映画でたいしたことない!
 今日は混んでるから観る気が失せた。
 ここには行くとこの無い貧乏人ばかりだ!」
と叫んでいて失笑。
他のオッサンがそれに本気で怒って係員につまみ出せと食って掛かっていた。
まあ、シニア300円、一般500円だからね〜
300人以上の劇場が超満員!
丁度下北でも川島雄三やってるし。

これだけのオールキャスト作品なのにビデオにもDVDにもなってない。
もったいない。
川島雄三作のわりにはギャグは押さえた感じだが哀愁が良い。
この場所が数十年すると鼠ランドとなると考えると感慨深い。