(2003)
「悪い男」のキム・ギドク監督が、山奥の湖の湖面に佇む小さな寺を舞台に、
ひとりの男の波乱に富んだ人生を5つのエピソードで語ったドラマ。
監督のこれまでの作風からは一変し、
自然の四季に重ね合わせた人の一生を、耽美的な映像で情感豊かに綴る。
「魚と寝る女」
と同じように、湖の上が舞台。
寺が浮かんでゆっくり動いている。
台詞の極端に少ない作品だが、ひきつけられる。なぜ、どうして、そして・・・・を山のように投げかけて楽しい。
最期の章に監督が出てくるが、いきなり武道の型をストップモーションで見せ、
まるでナガブッチのようだ。
謎だ。
そいから小坊主はイタズラがすぎる。
青年になっても。