蜘蛛の瞳
「蜘蛛の瞳」(1998)を見る。
稀有の日本監督、黒沢清作品。
「蛇の道」(1998)の続編。
殺された娘の復讐を果たした新島(哀川)は、生きる目的を失い無為な日々を送っていた。
そんなある日、再会した昔の同級生・岩松(ダンカン)に殺しのビジネスに誘われる。
寒々としたオハナシに、どこかアッケラカンな不思議な展開。
まさに黒沢節。
前作の緊迫した雰囲気とは、ちょっと違う。
やはりダンカンが出てるせいか、どうしても北野映画を思い出す。
でも、終わり方はすごいな〜
見た後は??が多いけど、後になってフト脳裏にシーンが甦る。
そこが黒沢映画の魅力。
「CURE キュア」(1997)「回路」(2000)も「ドッペルゲンガー」 (2002)も。
で、見直すとまた印象が違うんだよな〜
一粒で何度もおいしい。
大杉漣、菅田俊、寺島進、阿部サダヲなど今見るとそうそうたる面々。
「黒い下着の女 雷魚」(1997)の佐倉萌も出演。
「修羅の狼 蜘蛛の瞳」がビデオ題名。
ヤクザ映画と思って借りた人は怒るだろうな〜
前作も「修羅の極道 蛇の道」(ビデオ題)だったけど。