地獄の逃避行
昨日は「地獄の逃避行」(1973)を見る。
すーっと前から見たかった一本。
日本では未公開でずーっと前にビデオ化されていままで幻だった。
監督テレンス・マリック。
まだ若いマーティン・シーン、シシー・スペイセク共演。
オハナシは実際にアメリカでおこった連続殺人事件を基にした、
カップルの殺人逃避行ロードムービー。
さすがは「天国の日々」(1978)「シン・レッド・ライン」(1998)の監督のデヴュー作品。
映像の美しさに、ため息がでるほど。
撮影には「羊たちの沈黙」(1990)「サイン」(2002)のタク・フジモトも参加している。
砂漠での砂煙まきちらしてのカーチェイスも凄い。
オハナシじたいは「ウィズダム 夢のかけら」(1989年)(ちなみに息子のエミリオ・エステベス主演)
や「ナチュラール・ボーン・キラーズ」を彷彿させる。
が、もちろん「地獄の逃避行」が元であろう。
極端なセリフの少なさが叙情を殺伐に変える。
ちなみにマリックは最近はベアーズ・キス(2002)脚本、「至福のとき」(2002)製作
などを手がけている。学校の先生はもう辞めたのかな・
また、同じ事件を元にして「マーダー」<未> (1993)
というのもティム・ロス主演であるらしい。